
就活生には是非、業界研究から就活を始めてほしいと思います。
就活生の多くは「業界研究」と聞くと、難しい作業に感じ嫌煙してしまう就活生も多いと思います。
おそらく多くの就活生は業界研究と聞いてもこのようなイメージだと思います。
- 自己分析は大事ってよく聞くからそっちからやろう
- 先輩から業界研究が大事って聞いたことがない
- なんとなく興味がある業界はあるからやらなくていいや
- なんか大変そうだし、どうやって業界研究すればいいかわからない
実は業界研究は就活の最初に取り組むべきステップであり、最初に取り組むことで効率よく就活を進められます。
逆に業界研究を怠ると就活中盤以降に志望業界とミスマッチを感じたり、選考企業を増やすためにもう一度業界研究をしたりとかなりの労力を要します。
就活を長い目で見ると業界研究は効率良く就活を進めるために不可欠なステップになります!
業界研究ってなに?業界研究の目的を知っておこう
結論、業界研究とは「各業界について調べて、業界ごとの特性を知ること」です。
業界ごとにビジネス構造や現状・将来性、主要企業や業界の課題などを知ることです。
ポイントはその業界の博士になる必要はなく、ざっくりと知るだけでOK。
なぜならば業界研究の目的が自身の「就活方針」を決めることにあるからです。
今後自分が注力したい業界をある程度絞り、効率良く就活を進めるための業界研究と考えてください。
実際、就活は時間との戦い。間違った努力方向で時間を浪費しないための重要なステップとなります。
- まずは1業界につき1-2時間程度。どんな業界があるのか網羅するのが大事
- 興味を持った企業は深く調べておこう
- 今後絶対に興味をもたない自信がある業界は調べなくてOK
- 業界は広くしすぎず、狭くしすぎず
なぜ重要?最初に業界研究すべき2つの理由

業界研究の目的が「就活方針」を決めることと解説してきたので、なんとなく就活最初は業界研究からすべきというイメージは掴めてきたと思います。
しかし、多くの就活生は業界研究をあまり取り組まず就活を進めてしまいます。
その理由は「元々、何となく興味を持っている業界があるから」です。
もちろん既に興味がある業界に対してはどんどん向き合っていってほしいと思いますがここで少し足を止めて他の業界も見てみてほしい思います。
ここからは最初から就活方針をある程度固めている就活生にも知ってほしい、最初に業界研究に取り組むべき2つの理由を解説していきます。
【理由①】イメージ就活をやめよう!自分の可能性を広げるための業界研究
イメージ就活とは
多くの就活生はこれまでのサービス利用やバイト経験、SNS情報などから特定の業界に対して既に何かしらの印象を持っていることは多々あると思います。
例えば、小売り業界と聞くと「残業が多そう」「業務内容がバイトに同じではないか」
IT業界と聞いて「文系だから自分とは無縁」「これからの時代はITだから成長業界だ」など正しい情報を取得せず、これまでの経験と価値観だけで判断する就活をイメージ就活と呼んでます(筆者が勝手に)
このイメージや偏った情報、先入観で自身の選択肢を狭くするのはかなりもったいないです。
もちろん業界によって給与や働き方、成長・衰退か傾向はありますが、正直企業によりけりです。
是非就活生の皆様には「〇〇業界はなぜ志望しないのか」という問いに対して正しい情報を得たうえで「この業界のここが自分の価値観をマッチしないから」という納得感を持って取捨選択をしてほしい。
人は知っていることの中からしか興味は湧かない
業界を絞る際に「大学で経済学を専攻しているから金融業界」「食べるのが好きだから食品MK」というような判断軸で業界を絞るのはおすすめしません。
なぜなら大学受験のとき「自分は絶対にこの学部しか受けない」とこだわりをもって受験する人は少ないはず(もちろんこだわりを持った方も多数いらっしゃいますが)。この先も本当にその道に携わりたくてその業界を選んでいるのかということです。
この先40年間、毎日8時間を費やす仕事を大学4年間で学んだことをベースに選ぶのは本当に正しいのか考えてみてほしい。

学業で積み上げたものは決して無駄にはならないよ!
就活生は人生歩んでまだ20年ちょっと。
好きや興味関心はふとした出会いで広がるので可能性は広げておこう。
【理由②】業界研究は一石三鳥?自己分析より先に業界研究
大手就活支援サイトの多くはまずは自己分析とありますが筆者は違うと考えています。
なぜなら就活最初は市場感を全く知らず、良し悪しの判断基準がない状態かつ自己分析をしても就活と紐づけるのが難しいためです。
就活と恋愛はよく似ています。恋愛に置き換えるなら、
世の中の異性を見たことがないのに、自分の好みがわかる人はいないということ。(対象をたくさん見て、比較して初めて自分の中で優劣が生まれるということですね)
実際、色んな業界を知る過程で自分の中で基準ができてきます。
そのうえで「この業界この部分がおもしろそう」「福利厚生がいいな」「こんな仕事自分もやってみたい」など惹かれるポイントや避けたい条件など見えるもの。
つまり業界を広く知る過程で自己分析も深まるということです。
そして自己分析も深まる業界研究ですが、後述するおすすめ方法の1つである「企業研究」をすることで一石三鳥の効果を発揮してくれます。
業界研究の方法 おすすめ3選
業界研究の方法は色々あり、その中でも自分に合う・合わないがあります。
方法も1つに絞らず、複数の手段を併用して進めていくのが一般的です。
ここでは筆者目線でおすすめ方法をメリット・デメリットを添えて解説。
【概要】
業界トップクラスの企業2-3社調べる。市場規模や業界のトレンドや課題を把握しやすい。
【メリット】
・企業理解も深まり、その後の選考や企業比較にも役立つ。
・時間、場所を選ばず、徹底的に情報を集められる。
【デメリット】
・自分で必要な情報を取捨選択する必要があり、少し難易度が高い。
・他の方法と比較して時間を要するため、全業界で実施するのは難しい。
【概要】
複数の企業が集まるセミナーへの参加。一度に複数の企業に触れられ、情報量も多く得られる。
【メリット】
・様々な企業が参加するため、新たな企業との出会いが可能性を広げてくれる。
・社員から話が聞くことができ、キャリア形成や働き方などリアルな情報を取得できる。
【デメリット】
・日時と場所の制約あり。交通費がかかることも。
・イベント開催情報にアンテナを張る必要あり。
【概要】
企業が運営する業界研究のためのサイト。
【メリット】
・情報が整理されており、短時間で情報収集可能。
・サイトの使い方次第で多くの業界も網羅できる。
【デメリット】
・記事の更新日時によっては情報の精査は必要。
・表面的な情報が多く、深く知ることは難しい。
まとめ 業界研究をして効率的な就活を
- 業界研究は最初にやってこそ効果的。一石三鳥で効率UP。
- 就活生の可能性は無限大。イメージ就活で選択肢は広く取っておこう。
- 業界研究の方法は様々。複数併用して業界を網羅しよう。
業界研究は軽視されがちですが就活指針を決める重要なステップです。
急がば回れ。効率的に就活を進めるため、後悔しない就活を送るため頑張りましょう!